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サブスクリプションの特徴と類似モデルとの違い

最近話題の「サブスクリプション」・・・この語尾に「サービス」のつく「サブスクリプションサービス」は、顧客が月1回や年1回など料金を支払って受けられるサービスのことを言います。「サブスクリプション(subscription)」には定期購読・継続購入という意味があり、もともとは新聞や雑誌の定期購読を意味する言葉でした。日本では略して「サブスク」と呼ばれることが多く、皆さんもよく耳にしているのではないでしょうか。音楽配信サービス「Spotify」や動画配信サービス「Netflix」などは月額制のサブスクリプションサービスです。
提供する側からすると顧客に継続して利用してもらうための工夫が必要不可欠であり、モノを所有するのではなく利用することに価値を見いだすビジネスモデルの一つです。
 
 
サブスクの利用者側から見たメリット・デメリットをまとめると次のようになります。
 
【サブスクのメリット】
〇初期費用を抑えられるので利用開始しやすい
〇いつでも好きな時に解約できる
〇契約期間中は利用し放題で、使えば使うほどお得になる
〇モノを所有する必要がないため置き場所や管理がいらない
〇新しい商品やサービスで気軽に興味や業務の幅を広げられる
 
【サブスクのデメリット】
▽まったく利用しなくても料金が発生する
▽解約するとサービスが利用できなくなる(何も手元に残らない)
▽不要な機能やコンテンツ・サービスが含まれる場合がある
 
サブスク市場は現在急拡大中です。その背景として「モノの豊かさよりも心の豊かさを重視する」消費者が全体の62%、「できるだけモノを持たない暮らしに憧れる」と言う消費者が51.9%を占めるという調査結果があり、消費者の価値観の大きな変化が影響していることが挙げられます。また、サブスクの事業者側のメリットとして「継続的に売上を得られる・試算がしやすい」「新規ユーザーを獲得しやすい」「業界や業種、デジタルかアナログかを問わず新規参入しやすい」などの特徴があることもあって、これからも業務拡大のチャンスを狙って参入する事業者もさらに増えると見込まれていることから、この急拡大はまだ続くと予想されています。
 
 
ビジネスモデルには他にも下記に挙げるようなサブスクとよく似たものがあります。比べてどう違うのかを確認しておきましょう。
 
サブスクリプション
(特徴)
・短期から長期契約で商品やサービスが「定額制」で利用できる
・いつでも好きなときに解約できる
・顧客ニーズに応じて継続的にアップデートされる
 
定額制/月額制
(特徴)
・短期から長期契約で商品やサービスが「定額制」で利用できる
・購入するより割安で容易に解約できる
・契約後の商品、サービスのアップデートはない
サブスクと同義であると捉えられることが少なくありませんが、じつは明確な違いがあります。それは提供するものについてです。
定額制/月額制が顧客に固定の商品やサービスを提供し、それがゴールなのに対して、サブスクは顧客のニーズを分析して顧客満足度の改善を行い、顧客が使い続けたいと思える商品やサービスの質の向上を常に行っていくのでゴールがありません。
 
リカーリング
(特徴)
・短期から長期契約で商品やサービスが「従量制」で利用できる
・新たに商品を購入する必要がないためコストが抑えられる
・従量課金の支払い、消耗品の購入などが必須となる
「リカーリング(Recurring)」は「繰り返す・循環する」などの意味をもつ言葉です。基本の商品やサービスとは別に、さらに価値ある商品やサービスを購入してもらうことで長期的な収益を目指すビジネスモデルです。例えば基本料金の他に使った分の料金(従量課金)を上乗せして払う電気代・ガス代・水道代などがそれです。また利用にあたり消耗品の購入が必要になるプリンター(インク)、ウォーターサーバー(水)なども該当します。サブスクとの違いはこの従量課金によってかならずしも料金が一定ではないところや消耗品の購入が必須となる部分です。
 
リース
(特徴)
・長期契約で高額な商品を割安に借りられる
・用途や好みに応じて借りたい商品を選べる
・途中解約できない、あるいは違約金が発生する
「リース(Lease)」は、比較的高額な機械や設備などを長期的に貸し出すビジネスモデルです。利用者は割安な月額料金を支払うことで「借りる」ことができます。自分で購入するには高額な車や複合機・サーバーなどがこのビジネスモデルの対象となります。サブスクとの違いは長期契約が前提となるためいつでも解約できるわけではないということと、場合によっては違約金が発生することがあるという点です。
 
レンタル
(特徴)
・短期契約で商品や場所などが割安に借りられる
・数時間から数日単位のため手軽に利用しやすい
・返却が前提となるため交換・購入はできない
「レンタル(Rental)」にはもともと「有料貸し出し」の意味があります。不特定多数の顧客に対して1日~数日、もっと短く数十分~数時間といった短い期間で貸し出すビジネスモデルです。レンタカーやDVDレンタル・レンタルスペースなどがこれにあたります。サブスクとの違いはその利用期間と返却が前提であるところです。サブスクの中には好みと合わなかったものを交換したり、気に入った場合は購入もできるサービスもあります。
 
シェアリングエコノミー
(特徴)
・短期から長期契約で個人の資産やスキルが借りられる
・継続利用の縛りがないため手軽に利用しやすい
・個人間の貸し借りのためトラブルのリスクがある
「シェアリングエコノミー(Sharing economy)」とは「共有経済」を意味する言葉です。一般的に個人の持つ資産(住居・乗り物・家具など)や個人のスキル(ベビーシッター・家事代行など)を他人に貸し出すこと、または貸し出しを仲介する会員サービスのことを指します。サブスクが継続利用を前提としているのに対して、こちらは継続の縛りがなく、必要なときにその都度借りて利用することができる点が両者の大きな違いと言えます。
 
 
 
こう見てみると、どれも同じように思えてしまう各ビジネスモデルも明確な違いが確かにあって区別されているのがわかりますね。
生活スタイルや用途に合わせて選ぶことで、より生活を豊かにしてくれるのではないでしょうか。サブスク一つをとっても様々なジャンルのサービスが展開されているため、やはりそれぞれの特徴をチェックして、使い分けるのがおすすめです。
契約しやすく、いつでも解約できるのがサブスクリプションのメリットですが、一方でサービスによっては解約や削除の方法がわかりにくい場合があるので、契約前に解約や削除の方法をしっかり確認しておくようにしましょう。解約が正しくできていないと、請求が続いてしまうので注意が必要です。
どのサービスを利用する場合もその違いと注意点をよく確認しながら上手に使いこなしていきましょう。

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