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健康管理について~週にどのくらい歩けばよいのか~

ここ二日間、全国的に最高気温が30℃を超え5月とは思えない真夏日になっています。
5月は一年の中でもっとも過ごしやすい時期と言われますが、じつは熱中症はこの5月から多く発生しており、すがすがしい陽気に外にでる機会が増えること、身体がまだ暑さになれていないこと、前日や朝晩と10℃以上の気温差ができ急に暑くなることがあることなどがその要因といえるでしょう。また湿度も真夏に比べるとまだ低いので油断しがちです。厚生労働省が主唱する熱中症予防対策キャンペーンも5月1日から始まっています。
このような日には、多めに飲み物を用意し喉が渇く前にこまめに水分補給することや熱のこもらない服装の工夫をすること、寝不足にならないなどが熱中症予防のためにとても重要になってきます。油断せず、突然やってくる季節外れの真夏日にもしっかりと準備をしておくようにしましょう。
 
 
 
より健康でいられる年齢を引き上げるために、厚生労働省は日本国民の様々な健康目標を定めてもいます。その中の一つとして20歳から64歳までの成人が一日に最低8,000歩を歩くことを推奨しています。
 
 
8,000歩という数字であるのは、それが血管の硬化や骨の脆弱化を防ぎ、筋肉量の減少や体力の低下を抑え、生活習慣病の予防に効果が期待できるとされているからです。75歳以上の場合はメタボリックシンドロームの予防にも効果があります。しかし、スマートフォンや歩数計を用いて実際に計測してみると、毎日8,000歩をかかさず歩くのは思ったより困難であることがわかりますよね。8,000歩は歩く時間に換算すると約80分(速歩きで20分)、距離にして約4~5㎞です。
 
 
でもこれについて新たな明るいニュースがあります。近頃、京都大学とカリフォルニア大学の共同研究チームが、「週に一度か二度だけでも一日8,000歩を歩けば、将来の死亡リスクが明らかに低減する」という研究成果を発表しました。週に一回と週に三回とを比較しても大きな差は見られなかったとのことです。具体的に数字でみると、一日に8,000歩歩くとして、まったく歩いていない人と比べて週1~2回歩くという人のほうが死亡率が14.9%低く、週3回以上歩くという人のほうが16.5%低かったという結果です。つまり「毎日必ず8,000歩以上を歩かなければならないというプレッシャーを感じる必要はなく、まずは週に一日や二日でも歩き始めることが大切」という結論が導き出されたことになります。
 
 
既存の研究では、平均して一日に8,000歩以上歩くことで、心臓疾患等のリスクが低下し全体的な死亡率も低くなることがわかっていましたが、一週間のうち何日歩くのが理想的かとその健康効果については明らかにされていませんでした。それが上記のとおり明らかになったということです。
もちろん8,000歩歩ける日が多いほど死亡リスクは低くなります。よって、毎日歩くことができる人はその習慣を続けるべきです。でもそれが不可能な運動時間を取ることが難しい人また職業上定期的に運動することが難しい人にとって「週に1日又は2日の効果が特に大きく、それだけでも充分な健康効果が得られることが明らかになった」ことは、大いに意味のある発見となったわけです。週に一度や二度でもしっかりと歩くことで、そのような人でも自身の健康リスクを減らすことが可能なのです。
 
 
自分のライフスタイルに合わせてより健康的な習慣を維持することが容易になったということでもあるので、これまでできていなかったという人は取り入れてみてはいかがでしょうか?5月は体のみならず五月病のように精神的にも落ち込みやすい時期でもあります。歩くことはストレス発散にも良いとされていますので、そういった不調にも対応することができるでしょう。長い目で自分の健康について考え、はじめは確実に達成可能な小さな目標でもかまわないので今できることを実践していきましょう!

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