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業務用である黒ナンバー車は自家用でも使える?

黒ナンバーは業務目的で使う軽自動車に取得してつけるナンバーのことです。
地域によってはプライベートでも移動手段として欠かせない車ですから、軽貨物運送業を営む人の中には業務用の黒ナンバー車の他に自家用の乗用車を所有している人も見受けられます。しかし、2台所有は維持費用も大変です。
そこででてくる疑問が、黒ナンバーの車をプライベートに使うことができるのかということです。
 
答えは・・・『黒ナンバーはプライベートでも使用できる』です!
 
 
これまで黒ナンバーを取得できる車は用途が「貨物」(ナンバープレートの上の数字の左端が「4」のいわゆる4ナンバー)に限られていましたが、令和4年10月27日より軽乗用車も認められるようになっています。
では、プライベートでも使用する時のメリット・デメリットや注意点について確認しておきましょう。
 
 
【黒ナンバー車をプライベートにも使用するメリット・デメリット】
 
◎車が1台ですむ⇒2台所有する場合、車の維持費・固定費が倍必要ということになります。黒ナンバー車をプライベートにも使用することで間に合うのであればそれらの費用を抑えることができます。
◎税金が安くなる⇒自動車にかかる「自動車税」「重量税」は自家用車よりも事業用の車の方が安く設定されています。そのため同じ車であっても事業用の黒ナンバーであることで税金を抑えることができます。
 
▽任意保険料が高くなる⇒業務用の車は運転頻度も高く事故遭遇率も高いとの考え方から保険料も自家用より高くなります。また業務用の車の保険を扱っている会社の数が少ないというところにも注意が必要です。
▽使い勝手が悪い⇒軽乗用車を黒ナンバーにした場合はその限りではないかもしれませんが、特に軽バンなど貨物車では積載性に優れている分プライベートでの実用性は劣ります。また荷室を改造している場合は後部座席が使用できないため乗車人数は二人となってしまいます。
 
 
【プライベートに使用する際の注意点】
 
・リース契約によっては自家用として利用できない
自分の所有である場合は問題ありませんが、リースで黒ナンバー車を借りている場合、その契約の内容によってはプライベートでの使用ができないケースもあるのでよく確認して下さい。
・最大乗車人数と積載量が変わる
軽貨物か乗用車かなどの条件によっても乗車人数と最大積載量はかわってきます。例えば、軽バンの乗車定員は4名で、業務を行う時は定員2名で最大積載量は350㎏(3名なら250㎏)、軽乗用車の乗車定員は4名で、定員から乗車人数を引いた数に55㎏をかけた分しか積めません。これを守らないと道路交通法違反となり、罰金や減点の対象となってしまうのでしっかり把握しておきましょう。
・プライベート時と業務時のガソリン代を分けて管理しなければならない
ガソリン代は軽貨物運送業を営んでいるのなら当然経費となるわけですが、プライベートで使用した分は経費にはできません。兼用している場合にはなんらかの方法でしっかりと区別する手間があります。方法としては、ガソリンを入れる時の支払うカードを別にしてレシート・領収書を管理しやすくしたり、走行距離を記録してその割合から算出するなどがあります。
・部品の劣化を早める
プライベートでも使用することでその分走行距離を稼ぎます。そのためよりこまめにメンテナンスをする必要性がありますし、部品の交換時期は早まる可能性があります。
 
 
このように黒ナンバー車をプライベートに使用することは可能ですが、良い点も悪い点もいろいろと気をつけなければいけないこともありますので、自分の稼働日数や時間とプライベートでの使用頻度などよく考慮した上で決めることが大切です。また上記でも述べたとおり、法に触れることがないよう規則やルールの確認と遵守は怠らないようにしましょう。
プライベートでの使用頻度が低い場合などは業務用と自家用の兼用にしたほうが良いかもしれません。1台でどちらにも利用し、場合によってはレンタカーを利用するのも一つの手としてオススメです。
軽乗用車でも軽貨物運送業ができるようになった今、こういった使い方も増えてくるのかもしれませんね。

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