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運転免許証にはこんなにも情報が盛り込まれている

運転免許証には氏名や住所・生年月日などの他、「番号欄」に12桁の番号が記載されています。
様々な場所で運転免許証を身分証明書として提示した時、コピーを取られたり、この免許証番号を控えられたりすることがありますよね。この番号は本人確認する時に最も重要な部分であるとも言えます。
じつはこの免許証番号には法則性があり、意味があるのご存知ですか?

 
 
◎最初の2桁は都道府県
はじめの2桁は初めて運転免許証の交付を受けた都道府県がわかります。
全国の都道府県公安委員会には2桁の番号(北海道の「10」から沖縄の「97」まで)が割り振られていて、北海道のみ5つの番号で地域ごとに分けられていますが、あとはだいたい北から南に向かって各都道府県につき1つの番号となっています。
東京は「30」、茨城は「40」、埼玉は「43」、千葉は「44」、神奈川は「45」といった具合です。
例えば免許証番号が「73」から始まっていれば「73」は広島の公安委員会コードなので、その人が最初に運転免許証の交付を受けたのは広島県だとわかります。
この番号は別の都道府県で免許を更新したり、引っ越して住所変更をしても変わることはありません。

 
 
◎3番目と4番目の2桁の数字は西暦
次の2桁は初めて運転免許証の交付を受けた西暦の下2桁がわかるようになっています。
例えばその数字が「92」なら1992年、「05」なら2005年にその人が最初に運転免許証の交付を受けたということになります。
 
 
◎5番目~10番目の6桁は管理番号
4番目までの数字には意味がありましたが、5番目以降10番目までの6桁の数字には意味はありません。
各都道府県の公安委員会が管理する為に割り振っている番号で、一人一人まったく異なる番号が付けられています。
過去の犯罪歴や違反歴・免許試験の成績がわかるという噂もありますが、意味があるのかランダムなのかなど、個人を特定する番号であるため詳細は公表されていません。

 
 
◎11番目の1桁はチェックディジット
チェックディジットとはデータに誤りがないかどうかをチェックするためにつけられる「検査数字」と呼ばれるものです。
この数字はある計算式によって算出され、免許証番号の場合は1桁の数字を付与しています。適当な番号を組み合わせて免許証番号を偽造したとしても、この11桁目の番号と合わなければデータがおかしいと判断できるようになっています。
ちなみにこのチェックディジットは桁数は違いますが、クレジットカードやバーコード・金融機関の口座番号・法人番号など様々なものに使われています。

 
 
◎最後の1桁は再発行の回数
免許証番号12桁の最後の数字は今までに運転免許証の再発行を何回したかがわかるようになっています。
財布を失くしたり、盗難にあったりして免許証を再発行した経験のある人もいますよね。一度も再発行したことがないという人はこの数字が「0」になっているはずです。免許の更新をしても免許を所持している限り生涯にわたってリセットされることはなく、累計の再発行回数が記載されるようになっています。
免許証を破損した又は汚してしまい再交付してもらった場合はカウントされずこの数字は変わりません。

 
 
免許証番号だけでもこれだけの情報がふくまれていたのですね。
運転免許証について下記のようなこともご存知ですか?

 
 
12桁の番号のうち5~8番目の番号には赤い網かけがされていますが、これは12桁の数字を4桁ごと区切って数字を読みやすくするためのものだそうです。又、ICカード免許証導入後、更新時に2組の4桁の暗証番号を設定しなくてはならなくなりましたが、この1組目に赤い網掛け部分の数字を使っても良いことになっています。

 
 
運転免許証にICチップが内蔵されるようになり、電磁的記録事項の照合で免許証の真偽を確認できるようになったことで、偽造・変造を防止し、他の様々な犯罪も防止しています。この時以前の免許証よりも若干厚みのあるものになり、プライバシー保護を図るため個人情報保護ガイドラインにのっとりそれまで免許証表面に記載されていた本籍はICチップ内にのみ記録され、本籍欄は削除されています。

 
 
運転免許証で臓器提供に関する意思表示ができるのを知っていますか?
2010年7月17日の道路交通法の改正で運転免許証の裏面に「臓器提供意思表示欄」が設けられました。記入は任意となっています。記入方法は厚生労働省や公益社団法人日本臓器移植ネットワークが作成したリーフレットやウェブサイトで見ることができます。
 
 
2019年12月1日から運転免許証に旧姓を併記することができるようになりました。いつでも申請することができます。
免許証裏面の備考欄に印字するか、表の氏名の後ろにかっこ書きでフルネームで入る形になります。表にいれる場合は再交付となるため、取得・更新時でなければ手数料がかかります。

 
 
このように運転免許証は個人情報を多く含む大変重要な書類です。
氏名・住所・生年月日などの代表的な個人情報はもちろん、免許証番号その他から人となりまで推測されてしまう可能性もあるので取り扱いには十分注意するようにしましょう。

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