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ガソリン価格について(現状と節約方法)

不安定で突然の災害級の雨が全国各地で観測される日が続いていましたが、近々陽の強い暑い日々が戻ってくる予報で、洗濯ができない・洗濯物が乾かないと心配する毎日からは解放されそうです。例年暑くなると気になることの一つが車の燃費ではないでしょうか?エアコンの使用が必須になり、ガソリンの消費量が増え、どうしてもその費用がかさみます。

 
 
ガソリンといえば、コロナ禍からの世界規模での経済活動再開や天然ガス・石炭の価格上昇もあって需要が高まった一方で増産が抑制され供給が抑えられているという昨年からの現状に加え、アメリカの金融政策やロシアによるウクライナ侵攻の影響もあって原油高はいまだ続いており、日本では政府がガソリンの価格高騰を抑えるために石油の元売り会社へ価格抑制を要請し補助金を支給していますが、市場のガソリン価格は160円~170円台と高騰したままになっています。高騰前の一ヵ月間のガソリン代との差額は、一回満タンにできるほどとも聞きます。

 
 
ガソリン価格を抑える奥の手と言われているものに「トリガー条項」というものがあります。
トリガー条項はレギュラーガソリンの価格が3ヵ月連続で160円を超えたことを引き金に、ガソリン税に上乗せされている25.1円の暫定税率を撤廃するというものです。この条項を発動させれば、単純に暫定税率分安くなるわけですが、このトリガー条項は東日本大震災から復興に向けた財源確保のため凍結されており、凍結解除について政府は検討はしたものの、現在行っている石油元売会社への補助で価格維持を行う方針を固めていて、凍結解除は当面は先送りする旨を発表しています。

 
 
ここ最近は全国的に値下がりする傾向も見てとれていて、落ち着いてくるのではないかとの意見もあるようですが、先行きは変わらず不透明です。安心はできません。またガソリン代へ今の原油価格が反映されるのは一ヵ月先です。(原油がガソリンとしてスタンドに入荷するまでに一ヵ月かかると言われいる)原油価格の動きにも注目しておきたいですね。

 
 
軽貨物運送業においてガソリン代は経費の大きな割合を占める項目の一つで、ガソリン代が増えると収入は減ってしまいますし、節約できれば収入を増やすこともできます。ガソリン価格の高止まりは運送業にとっては死活問題と言っても過言ではないでしょう。
運送業に関わらず、運搬を必要とする会社やガソリン代が経費としてそれなりの額が計上されている会社はもちろん、一般家庭においても車を使うことが日常茶飯事というお宅では頭の痛い問題ではないかと思います。
そこでガソリン代を節約する方法についても確認しておきましょう。

 
 
 
ガソリン代を節約する方法とは「燃費を良くすること」「安く給油すること」です。日常的に車を利用する人ほどその影響は大きく、業務で車を使用し週1回以上の給油を必要とする場合などは節約の効果がもっとも大きいと言えます。
具体的には次にあげるような方法があります。

 
◎車両の装備を整える

 
・燃費の良い車両を使用する
車種によって違いがありますが、大きな車よりコンパクトカーや軽自動車、またハイブリッド車であることやアイドリングストップや高効率CVTが導入されているもののほうが燃費は良いです。軽貨物運送業なら15~20㎞/ℓの軽貨物がオススメです。このくらいの燃費の車であれば一日200㎞程度走るとすると一日13ℓ前後のガソリンを消費するということになります。
また、燃費にかなり差がでる可能性があるので、中古車よりは新車、中古車なら低年式より高年式(年式が新しいもの。一般的には初めての車検を受ける前の車を指す)のものを選んだ方が良いでしょう。例えば燃費に25%の差があるとすると金額にして月6,000円程の違いがでます。
近年電動自動車を使用するという人も増えてきています。(運送業界全体としても課題はまだまだ多いものの環境を守るという観点からも電気自動車の導入が進められています)

 
・最新の高性能なカーナビを使う
目的地への最短経路がわかり、渋滞も回避できるなどの点から無駄なガソリン消費を抑えます。アップダウンの多い道もガソリンを多く消費するので、ルート選択の際、所要時間や距離にあまりかわりがなければ峠越えのルートは避けるといったことも有効です。最近のカーナビは常に精度のよい情報を得ながら運転できるので業務においても効率化に役立ちます。

 
 
◎燃費の良い運転技術を身につける

 
・一定の速度を保つ
急発進・急加速・急停車はガソリンを余計に消費し燃費を悪くします。一般道では40~60㎞/h、高速道路では80~100㎞/hが経済速度(最小の燃料消費量で最大の運行距離が得られる速度)と言われます。また、発進時は最初の5秒で時速20㎞/h程度の穏やかな発進を心がけると10%くらいの燃費改善が期待できるそうです。

 
・アイドリング時間を減らす
エンジンは停車時も切ったほうがガソリンの節約に繋がります(真冬や真夏は除く)。ただし、エンジンの始動にもガソリンは消費されるので短い停車でエンジンを切るのは逆効果になることもあるためケースに応じてということになります。

 
・エンジンブレーキを有効に利用
フットブレーキの利用は直接的にはガソリンを消費することにはなりませんが、タイヤに伝わるエンジンの動力を止める働きをするため、フットブレーキを踏まなければ進めたであろう距離分のガソリンを無駄にしてしまうということにはなります。エンジンブレーキを上手く使い、フットブレーキを使う回数を減らすことで結果的に節約になります。ガソリン満タン時は車重が増えエンジンブレーキが効きやすくなるのでより効果的です。

 
・エアコンは控えめに
使用条件でかなり差はありますが、エアコンを使用することで少なくても10%前後、多いと30~40%燃費は悪くなります。夏場は外気よりもずっと暑くなる車内ですから控えるのがなかなか難しいですし、命に関わることもあるので節約だからと無理は禁物です。

 
 
燃費の良い運転を心がけることはガソリンの節約だけでなく、二酸化炭素の排出量を減らし地球温暖化を抑えることにもなり、これをエコドライブと呼びます。

 
 
◎車両のメンテナンスをしっかり行う

 
・タイヤの状態を頻繁に点検
タイヤの摩耗度合いと空気圧をチェックすることが大事です。タイヤは摩耗していると摩擦が少なくなりブレーキが効きづらくなるなど同じ距離を移動するにもガソリンを多く消費するようになります。また、空気圧は低すぎると地面から受ける抵抗が強くなり燃費が悪くなりますが、高すぎると走行中跳ねた時に座席や荷室への衝撃が強くなってしまいます。車両ごとに適切な空気圧の数値は決まっているので、低すぎず高すぎないその適切な数値に調整するのが重要です。空気圧の点検・補充はガソリンスタンドでも手軽に行えます。

 
・エンジンオイルをこまめに確認
エンジンオイルはエンジンが円滑に機能するための潤滑油であり、エンジンの内部をきれいに保つ働きもしています。そのエンジンオイルの劣化はどうしても避けられません。エンジンオイルが劣化すると燃費が悪くなる上あまり放っておくと摩擦熱が強くなってエンジンの温度上昇が起こりついには「焼き付き」も起こしてしまう可能性があります。そうなるとエンジンの交換が必要となり、数十万円の費用がかかってしまいます。
半年に1回または走行距離5,000㎞ごとにエンジンオイルを交換するようにしましょう。オイルエレメント(循環しているエンジンオイルを直接ろ過して汚れを除去している部品)もエンジンオイル交換2回に対して1回は交換しておくと良いです。

 
 
◎財テクで抑える

 
・ガソリン単価の安いスタンドを把握する
業務で使用する・自家用車を毎日それなりの距離の通勤に使用しているなどガソリンの給油回数が多い場合「たかが1円や2円」でも、そのわずかな差が月や年単位でみると意外と大きくなります。大きな差はなくともガソリンスタンドの経営会社によって値段は異なりますので情報収集をして確認しましょう。ガソリン単価を比較できるアプリなどを利用するのも良いです。また製油所の近くのガソリンスタンドは単価が抑えられやすい傾向があります。一方高速道路のPA・SAにあるガソリンスタンドは運営コストがかかるため一般道のガソリンスタンドより10円以上も高い傾向にあるので注意しましょう。

 
・割引デイやクレジットカード・会員カードを利用して安く給油する
特定のカードや支払い方法を利用することで、通常の単価から値引きされるサービスを使うのが基本です。また各種クレジットカードやポイントカードを併用できるところも多くなっています。これらのポイントを使用したり、キャッシュバックのある電子マネーを使うなどして安くガソリンをいれましょう。ポイント還元率がより高い所や割引する曜日がある所などを見つけられると良いですね。特典をフル活用することで、月3,000円程節約できたというドライバーさんもいるようです。

 
※余計な荷物は載せないで車重を軽くし、またそのためにあえて必要な量だけ給油をするという、車体が重くなることによるエンジンの負担とガソリンの消費量を減らす方法もありますが、これは運送業などでは業務上難しいためここでは省きました。

 
 
 
このようにガソリン代の節約方法には初めに費用のかかる大きなものから手間のかかる小さなものまで様々あります。
しかしどれも実行の難しいものではありません。明日からでもすぐにできることばかりです。
また節約には日々のちょっとした心がけが欠かせません。そのためにも特に業務に使用している場合は給油ごとや月の平均燃費を記録したり、ガソリン代もあらかじめ試算し、実際とどうだったか比べるなどして意識を高めることが大切です。
過去にはもっとガソリン代が跳ね上がった事もありましたが、そこまでではないとはいえ、ガソリン価格が高騰している今、ガソリン代管理の重要性は増し、節約の結果をはっきりと実感できる状況であるとも言えるのではないでしょうか?
仕事においても家庭においても価格の動向に目を光らせつつ、常に節約は行い、経費の管理と収入の安定に役立てていきましょう。

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