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何を備えておくべきか?~車載防災グッズ~

日本では全体の約70%の人が運転免許を所持しています。地方では仕事でもプライベートでも車に乗る機会が多く、車が生活必需品といえるほど日常の移動や買い物に必要不可欠です。
すると当然、車に乗車中に災害にあう可能性も高いということになります。
 
地震や土砂崩れ・大雪・山の噴火・洪水などの災害が起きた時、各道路では緊急車両が優先され一般車両は通行規制を受けたり、災害で誘発された事故や渋滞で動かなくなったり、避難する人が路上にあふれでたり、そもそも道路が崩壊して動けないなど「走れない」事態が予測され、災害の規模にもよりますが、数時間から長ければ数日間車に留まることや車をおいて避難することがでてきます。
数時間であれば我慢することもできるかもしれませんが、数日ともなればトイレや空腹・寒さ暑さなどはしっかりとした準備がなければ耐えられないでしょう。感じるストレスや身体的疲労などの体の負担は病気を発症させることもあり、その時その日を過ごすだけでも命の危険が伴います。
 
 
ではそのような事態に備えて具体的にどのようなものを車に用意しておくべきなのでしょうか?
 
 
まず、車に載せる防災グッズは普段車に乗るのは自分一人であっても、家族など同乗者がいることもあるはずなので、2~3人分用意するようにしましょう。また小物までいれるとかなりの種類となるのでリストを作成し、一緒にいれるようにすると、何があるのかが一目でわかり、必要なものを探し出したりする時にも役立ちます。
 
【最低限用意すべき防災グッズ】
 
〇飲料水・非常食
健康な人なら食事はしなくても一週間以上生きることができるそうですが、飲み物を口にしないと3~5日しか生きられないそうです。水は生命の維持に欠かせません。長期保存可能な飲料水を車に積んでおきましょう。ケガをした時の傷口に洗浄にも利用できます。一人1日2ℓが目安です。食料は車の中でも劣化しにくい乾燥したもので高カロリーのものが良いでしょう。食物アレルギーがある人はそれに対応した非常食を用意する必要があります。避難所などで配布される食糧は配慮されていないものもあるので多めに用意したほうが良いかもしれません。
 
〇ライト・充電器
明かりをとるための懐中電灯やランタンなど、また情報を得たり発信するためのスマホの充電器を用意しましょう。夜、車内で過ごす時真っ暗なのは精神的に不安定にさせます。ストレスを軽減する意味でも明かりは重要な役割を果たします。電池のものに限らず、車内で充電できるタイプや手回し充電式のラジオや充電器と一体型のものも良いですね。
 
〇ブランケット
アルミシートや毛布などでも良いです。寒い時期の防寒に活躍します。エンジンを切った状態で過ごせることで、車のバッテリーがあがるのを防いだり、燃料を温存することにも有効です。「エマージェンシーブランケット」ならアルミが入っていて防寒・防風に優れている上、極薄でコンパクトなので保管や持ち運びも場所をとりません。
 
〇簡易トイレ・マスク
生理現象である尿意や便意を我慢するのは身体にもよくありません。近くにトイレがあって使用できるという状況のほうが稀ですから簡易トイレは必ず用意しておきたいアイテムです。一人あたり1日3回分が目安です。また災害時は建物の倒壊や流れ出た水によってたまった泥が乾いてまきあがるなど粉塵が飛ぶことが多いので、今は持ち歩いている人も多いと思いますがマスクもしっかり準備しておきましょう。
 
〇医薬品・救急セット
持病などがあり普段から薬を服用している人でも、外出時は必要最低限しか所持していない場合も多いでしょう。そのような薬がある場合はそれも防災セットに用意しておくと安心です。救急セットはあればいざという時の応急処置を行うことができます。
 
〇防災用ホイッスル
レスキューホイッスル・防犯笛とも呼ばれます。声がでない場合などでも自分の居場所を音で知らせることができるものです。高い音でよく音が通るというのも特徴の一つで、体力の消耗を抑えたり、声を枯らすのを防ぎます。電池も必要ありません。アルミやステンレスのものなら劣化しにくく壊れにくいのでオススメです。
 
〇レスキューハンマー
車載防災グッズだからこそ用意しておきたいものです。事故などでシートベルトが外せなくなってしまった時やドアが開かない時などに、シートベルトを切ったり、車の窓ガラスを割って脱出を可能にすることができます。他のグッズとは別にドアポケットなど手の届く範囲に置くようにしましょう。
 
※車載防災グッズだからこそ用意したいアイテム
・消火器・・減ってきているとはいえ、年間で約3000件もの車両火災がおきているため、万が一に備えて初期消火が行えるよう用意しておくとさらに安心です。自動車用に開発された消火器もあります。
・車用網戸・・・冬場は窓を閉め切り防寒すれば良いですが、夏はエアコンなしで閉め切った車内で過ごすのは難しいですよね。使い方も簡単な車用の網戸や防虫ネット・虫よけカーテンといったものがあるので、これを使えば窓やバックドアを開けたままにして風を通すことができます。
 
 
【あると便利な防災グッズ】
 
エアマット・着替え・ティッシュペーパー・トイレットペーパー・水タンク・工具・軍手
ヘルメット・スコップ・水のいらない歯磨きセット・水のいらないシャンプー
ボディシート・ウェットティッシュ・ラップ・紙コップ
調理用具(キャンプで使用する携帯ガスコンロなど)
 
 
こう見ると一部特有なものがありますが、車載防災グッズも家に用意しておくものと大きく変わりはありません。
災害時、マイカーを避難所代わりにした人も多く、家以外の大きな防災グッズ保管場所の一つでもあります。停電時でも電源をとったり、ラジオやテレビを使用して情報を得たりと、車自体が防災グッズであるとも言えますね。
 
一つ気をつけたいのが、夏場は車内やトランクルームの温度が50度前後まで上昇するということです。この時期、電池や携帯ガスコンロ・熱に弱い食品・医薬品などは保管できません。そろえる時には製品ごとに保管時の温度を確認しておく必要がありますし、それに合わせて季節ごと載せておくものを変える必要があるでしょう。非常食も長期保存できるように作られていますが、常温(35度以下)で保存した場合を想定しているため高温になる場所では劣化が早いです。
 
 
 
車が災害に備える重要な場所の一つであることや、家で準備しておくのと同じように備えが必要であることがおわかりいただけたでしょうか?防災について考えたこの機会に車載防災グッズを見直したり、しっかり用意してみませんか?

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