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「百聞は一見に如かず」が可能性を拡げる?!

今はインターネットを利用するのが当たり前の社会です。そこでは匿名でもかまわないがゆえに、いたずらに他人を誹謗中傷したり攻撃するようなコメントが溢れていたり、やたらマウントをとりたがる人が多く見てとれますが、みなさんも膨大な情報の中から自分に都合の良い情報だけを抜き出して、さもそれが正解だと振舞ってしまうことはありませんか?
 
この行動は食べたこともないのにはじめから嫌って食べない「食べず嫌い」に通じるところがあります。つまり自分で確かめもせずに勝手に決めつけている状態ということです。自分の中ではわかったつもりになって納得しているのかもしれませんが、自分の可能性の扉を閉め切りにしてしまっているようなもので、そこからの進展は何一つありません。
 
「百聞は一見に如かず」ということわざがあります。物事の実際は人から何度も聞くよりも自分の目で見るほうが確かでありはるかによくわかるという意味ですが、誰もが聞いたことがあるだけでなく、同時に納得できる経験をしたという人も多いのではないでしょうか?
それだけ自分の目で確かめるということには聞いただけとは大きな違いがあるからです。遠くから探りの質問をしたところで本質などわかりません。たとえ確かめた結果が百回聞いたことや決めつけた内容と同じであったとしても「確かにそうだった」と経験値として自分の糧の一つとなって確実に積み上げります。「思っていたのと全然違った」ということならば、さらに大きな経験として身になるでしょう。
 
 
しかし大事なのはその先です。
「実際に見たら噂通りだったからやるだけ損だ」と結論をだしたとして、そのままにしたり、自分がやらないと判断したから周りに酷評を発信するというようなことでよいのでしょうか?
いいえ、その確かめた結果と経験をどう活かすかが最も重要なのです。
 
ヒット商品が生まれるポイントの一つに『意外性』というものがあります。「いかにも不味そうなのにすごく美味しかった」「キモイのに不思議とカワイイと感じる」「機能が無さ過ぎてどうかと思ったけどかえって使い勝手がいい」などといったものが確かにありますよね。先日も3本で1万円以上する木のスプーンがよく売れていると話題になっていましたが、それはなんと「服がびしょびしょになるスプーン」で通常のスプーンよりも水を当てた時によくはねかすつくりになっているのだそうです。そんなニーズどこにあるんだと言いたくなる機能ですが、いかにも高機能そうな見た目に反するその『意外性』がヒットしたということなのでしょう。
 
「こんなの絶対ウケないだろ?」と多くの人が思うものをヒットさせることができるのは、それが敬遠される理由や要素を実際に肌で感じて認識しているからであって、そうしてはじめて逆手にとれるということがわかるからなのです。思い込みが強いものほどその効果は大きく、逆手にとった時のギャップや意外性がこれまでの評価をも一変させます。
 
 
自ら実感した経験は見えないものに気づかせてくれるということです。
ここで私たち運送業の業界に置き換えて考えてみます。運送業の世界にしか携わったことがない人には「運送業とはこういうものだ」という思い込みが根をはってしまっていて、運送業には他の業界や世間一般とズレている部分があることに意識がいきません。いくつもの重大な問題(低賃金・長時間労働・人手不足・コンプライアンス)が改善されないのには少なからずこういった業界関係者がいるからとも考えられます。しかし他での経験があり、かつこの業界に飛び込んだ人にはこの業界の長所も短所もそれらの問題点もはっきりと理解できるはずです。
軽貨物運送業は他の業種から転職してくる人も多い仕事です。この業界が常に人手不足なのは他業種との違いを明確に感じて辞めてしまう人やいわゆる「食わず嫌い」で聞いたことだけで判断し踏み入れるのをやめてしまう人が多いからなのかもしれません。
 
たくさんの軽貨物ドライバーの中にはすべて理解した上で、「辞める」という選択肢ではなく、さらにその経験を活かして軽貨物運送業を自分にとってのヒットにかえ、ストレスも少なく長く続けている方もいます。
自分で百聞を確かめに行き、一見に価値を見いだすことができるかどうか・・・それができれば私たちの生活はより可能性に満ち充実したものになるのではないでしょうか?
 
人と同じ考え方や行動をしていても結果は普通です。チャンスが転がっているとすれば、それは他の人が見ない通らないところでしょう。本当に自分を変えたいと思う人は、その他大勢に流されるのではなく、「百聞は一見に如かず」を体感しその先へと活かすことを意識して物事にのぞんでみてください。

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