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タイヤのサブスクとは?

最近は様々な業界で「サブスク」が流行っています。
サブスクは正確には『サブスクリプション』と言い、定期的に料金を支払い利用するコンテンツやサービスのことで、商品を「所有」するのではなく一定期間「利用」するのが特徴です。レンタルともよく似ていますが、より長期的に利用するのがサブスクということになります。
利用者側にとってもサービスを提供する事業者側にとってもメリットの大きいビジネスモデルとされ、そのため注目を集めこれだけ盛り上がりを見せていると言えます。
 
 
 
じつは車のタイヤにもサブスクサービスがあるのをご存知ですか?
 
タイヤメーカー大手のブリヂストンが2021年4月からタイヤのサブスク『Mobox』を始めました。日本国内でタイヤメーカーがサブスクを導入したのはこれが初めてで、コンセプトは【タイヤに安心感と気軽さを】です。
契約期間は2年又は3年(スタッドレスのみ)、契約時にブリヂストン製の新品タイヤ4本が提供されます。はじめにそのタイヤを履く時の工賃(脱着・組み換え・センターフィット)も含まれており、さらにパンク補償・安全点検・メンテナンス通知を受けることができます。サービスは全国のタイヤ館とコクピットで提供していて、Web又は店舗で契約が可能です。月額料は車両とタイヤのタイプとプランによって決まります。プランにはスタンダードとよりリーズナブルなライトがあり、スタンダードのほうのプランではさらに夏冬タイヤの脱着・タイヤローテーションや窒素ガス充填のサービスも受けることができます。ちなみに契約期間満了後タイヤの返却は必要ありません。
徐々にラインナップを増やしWeb契約可能な商品を拡大、2021年11月にはこれまで店舗限定契約だった低燃費タイヤやスポーツタイヤ・スタッドレスまでWebで全商品を選べるようになりました。また7つの質問に答えることでカーライフに合ったタイヤを提案してくれるAI診断サービスも備えていて、難しいタイヤ選びがWebでもできると評判です。
 
※センターフィット
ホイール取り付け時に車軸の回転の中心とホイールの中心が重なるように精密に取り付けるサービス。ブリヂストン独自の取りつけ方法。タイヤの偏摩耗や騒音・振動を抑制する効果がある。
 
 
 
『Mobox』の場合ということになりますが、ではこのタイヤのサブスクにはどのようなメリットがあるのでしょうか?
 
 
◎コストを平準化できる
通常一度に大きな出費となってしまうタイヤですが、月額料として払うことで、初期費用を抑え気軽にしかも高品質のものを買うことができます。自営業にとっては毎月定額のため経費として組み込みやすいという点でもオススメです。
 
◎一括でプロにメンテナンスしてもらえる
一般的に専門店やディーラーに点検や脱着など依頼すると都度料金が発生しますが、このサブスクであれば選択したプランによって無料で行ってもらうことができます。特に安全点検と窒素ガス充填が無制限で受けられるのはとても大きいです。メンテナンスは自分ではなくプロに任せたいという人には嬉しいサービスですね。
 
◎タイヤがパンクした時、無償で交換してもらえる
ロードサービスを使う人の20%がパンクによる救援要請というデータがあるほどタイヤのパンクは珍しくありません。軽度の場合は補修だけして使い続けたりしますが結局またパンクしてしまったり、1本だけパンクし交換しなくてはいけない場合はできれば4本揃って換えたいということがありますよね。そんな時も自己負担なし工賃も込みで4本すべて新品に交換可能なのは安心です。(ただし上限金額あり・契約期間中1回のみ)
 
◎店舗やそこのプロスタッフとの繋がりができる
契約はWebで行った場合もその後予約した店舗へ行って作業をお願いする流れになっているので、プロスタッフのいるお店と顔なじみになることができます。今やタイヤもネットで購入する時代ですが、タイヤは買ったら終わりという商品ではありません。ネット購入した場合やサブスク契約期間満了後もそのタイヤを使い続ける場合もタイヤのケアは必要ですので、お店との関係があるのはとてもありがたいことです。
 
 
 
では逆にタイヤのサブスクのデメリットとはなんでしょうか?
 
 
▽他のメーカーのタイヤは選べない
当たり前といえばそうですが、Moboxの場合はブリヂストンのサブスクサービスであり、ブリヂストンのタイヤの取り扱いしかないため、それ以外のメーカーのタイヤにしたい場合は注意が必要です。
 
▽あまり距離を乗らない場合は割高になる
契約期間満了時に交換目安となる走行距離や溝の残り具合であれば新規に契約し履き替え可能ですが、まだそこまで消耗していない場合は2年または3年で新たなタイヤに履き替えるのはかえって高くつきますし、それ以降もそのタイヤを使うなら自分でメンテナンスなども別途依頼しなければなりません。
ではどのくらいの距離を走ればお得になるのでしょうか。タイヤ交換の目安の溝の残りまでの走行距離が32000㎞と言われます。これを2年間で走行すると考えると月平均で1300㎞、週5日の通勤なら1日に往復で65㎞以上車を走らせる人ならお得になるという計算になります。
 
▽スタッドレスタイヤの種類が少ない
対象商品を拡大したとはいってもスタッドレスタイヤは多くはないということは念頭においておかなければなりません。新商品やオールシーズンタイヤも選択肢にはあるのでスタッドレスタイヤに限らなければ選択の幅は狭くはありません。
 
 
 
タイヤのサブスクがどのようなものかおわかり頂けたでしょうか?
コンセプトにもあるとおり「金額では表せない安全・安心を得られるサービス」とも言えそうです。まだあまり浸透していないサブスクですが、条件に合う方や興味のある方は取り入れてみてはいかがでしょうか?車をよく使う自営業には案外よくマッチするサービスかもしれませんね。
今後もどのようなサブスクが増え、どう私たちと関わりが出てくるのかその動向が気になるところです。

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