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冬の交通安全運動とこの時期の運転で特に気をつけたいこと

この12月から1月にかけては都道府県ごとに期間を設け『冬の交通安全運動』を実施しています。
まずは弊社と関わりの深い都道府県においてはいつどのようなところに重点をおいて行われるのかを確認したいと思います。
 
 
 
【千葉県】
 
 冬の交通安全運動  12/10㈯~12/19㈪
 スローガン「飲酒運転は絶対しない、させない、許さない」
 重点項目・・・飲酒運転の根絶、子供と高齢者を始めとする歩行者の安全確保
        自転車の交通ルール遵守の徹底
 
 〇昨年同時期と比べ、人身事故数と負傷者数が300くらい減っているが今年の死者数
  は5人増えている。現在富津警察署管内に「交通死亡事故多発警報」が出されてお
  り取り締まりが強化されている。現在の年間死者数は兵庫と並び全国ワースト4位。
 
【東京都】
 
 東京都TOKYO交通安全キャンペーン2022  12/1㈭~12/7㈬
 重点項目・・・高齢者を始めとする歩行者の安全確保、歩行者の保護等の安全運転
        意識の向上及び飲酒運転等の危険運転の根絶、自転車・二輪車の交
        通事故防止、電動キックボード等の交通ルール遵守の徹底
        違法駐車対策の推進
 
 〇昨年12月の月間死者数は21人で全国最多。現在の年間死者数は全国ワースト3位。
  昨年同時期と比べ、死者数はあまり変わらないものの、人身事故数と負傷者数は
  2700ほど増加している。
 
【神奈川県】
 
 年末の交通安全事故防止運動  12/11㈰~12/20㈫
 スローガン➀「知らせ合う 早めのライトと 反射材」➁「無事故で年末 笑顔で新年」
 重点項目・・・飲酒運転の根絶、歩行者(特に高齢者)と自転車の交通事故防止
        全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底
        二輪車の交通事故防止
 
 〇昨年の年間死者数(事故後24時間以内)では全国ワースト1位。現在はワースト8位。
  昨年同時期と比べ、人身事故数と負傷者数は数百減少、死者数は-24人と大幅に
  減らしている。
 
【埼玉県】
 
 冬の交通事故防止運動  12/1㈭~12/14㈬
 スローガン「人も車も自転車も安心・安全・埼玉県」
 重点項目・・・夕暮れ時と夜間における歩行者・自転車の交通事故防止
        横断歩道における歩行者優先の徹底、飲酒運転の根絶及び危険
        運転等の防止
 
 〇昨年の事故後24時間以内の年間死者数は全国ワースト6位だが、事故後30日以内の
  年間死者数では全国ワースト3位で事故後30日以内の死者数が全国で最も多い県と
  なっている。昨年同時期に比べ、人身事故数と負傷者数・死者数も減らしてはいる
  ものの、現在の年間死者数では全国ワースト7位。
 
【茨城県】
 
 年末の交通事故防止県民運動  12/1㈭~12/15㈭
 スローガン「大丈夫 そんな油断が 命とり」
 重点項目・・・子供と高齢者の交通事故防止(特に横断歩行者の保護)、夕暮れ時と
        夜間の交通事故防止、飲酒運転の根絶
 
〇昨年同時期に比べ、10月末の時点で人身事故数(+353)も負傷者数(+202)も死者数
 (+1)も増加してしまっている。現在の年間死者数は全国ワースト9位。
 
 
 
この時期に交通安全運動が行われるのは、暗い時間帯が一年間で最も長い時期であることと、クリスマスや年末年始をひかえ経済活動が活発化し、仕事でもプライベートでも何かと慌ただしくどこも混みあったりと、焦りや急ぎの心理が働きやすく交通事故が多発することが予測されるからです。
今年はさらに多くのモノやサービスが値上がりした影響で諸経費もかさんだことなどから各企業にはプレッシャーがかかり、商戦ではいつも以上に力が入ると思われ、余裕のない仕事に平常心を失いうっかりしてしまう人もいるかもしれません。
 
焦りや急ぎの心理にとらわれると車の運転時、車間距離が詰まり急ブレーキが多くなることが研究によって明らかになっています。烏山自動車学校の”#大事なことなので5回言います”のTwitterでも話題になりましたが、「車間距離をつめても早く着きません」。具体的な数字にすると、このような危険な運転によって時間短縮になる可能性はわずか6.6%(1時間に4分程度)で、時間短縮のメリットよりも危険性のデメリットのほうがずっと大きいことがわかりますね。
 
このような繁忙期の運転は『自分自身に潜む危険』を予測し、焦りや急ぎの心理にとらわれないように自分に言い聞かせたり、いかにそうならない行動をとれるかがとても大事なことになります。
 
 
 
上記をみてもわかるとおり、この時期の交通事故防止においてどの県でも重点項目に挙げていて取り締まりにも力を入れているのが『飲酒運転』です。12月は忘年会などでもともとお酒を飲む機会が増える月です。コロナウイルス感染症の第8波も懸念されていますが、以前ほどの自粛ムードはなく、飲み会を催す人も戻ってきつつあります。もちろん宅飲みという人も多くいらっしゃるでしょう。
そんなこの時期、お酒を飲んだのに車の運転をしてしまうというのはもちろん言語道断ですが、意外な落とし穴として業務で車を運転する人が特に気をつけたいのが「前夜の酒気残り」です。
寝ることで酒が覚めた・アルコールが抜けたと勘違いし、車を運転して酒気帯びで捕まってしまったり、事故を起こしてしまったという人は思いのほか多くいます。実際にアルコールが分解されて体外に排出されるかどうかは飲んだアルコール量と経過時間によるのです。個人差はありますが、アルコール20gが抜けるのに約4時間かかると言われています。
 
 アルコール20gを具体的なお酒の量にすると・・・
  ・ビール 中ジョッキ1杯(500ml) ・ワイン グラス2杯(200ml) 
  ・酎ハイ7度 1杯(350ml) ・焼酎25度 コップ半分(100ml) 
  ・日本酒 1合(180ml) ・ウイスキー40度 ダブル1杯(60ml)
 
3杯も4杯も飲んでしまうと12時間以上経過してもまだ酒気が残っているということになります。お酒が弱い人はもっと分解に時間がかかるので飲む量は少な目に経過時間も余裕をもったほうがよいでしょう。寝るとアルコールの分解が遅くなるという見解もありますので油断は禁物です。
 
 
そういった自己管理はもちろん、各事業所での指導とチェックの徹底も不可欠です。
事業用自動車を扱う事業所においてはすでに義務化されていますが、自家用自動車の運行事業所においても安全運転管理者をおかなければならない条件を満たす事業所はこの2022年4月から酒気帯びの有無の確認と記録の義務が制度化されました。この制度の大事なポイントは自己チェック&記入はNGだという点です。原則、チェックと記入は安全運転管理者が行い、不在の場合や安全運転管理者本人が運転する場合は副安全運転管理者が、副安全運転管理者がおかれていない場合も別の代理人がチェックを実施する必要があります。そのため安全運転管理者のサポート体制もとても重要になってきます。
10月にはアルコール検知器によるチェックも義務化されるはずでしたが、半導体不足による供給難などを理由に施行は延期されました。しかしそれで先延ばしになったと安心するのではなく、いつ施行されても対応できるよう準備と導入は進めておくべきでしょう。
アルコールチェック義務化の対象範囲拡大には、当時ニュースでも大きく取り上げられましたが、2021年6月28日に千葉県八街市で下校中の児童5人が飲酒運転のトラックにはねられ死傷するという痛ましい事故が起きたことが背景としてあります。それを考えれば、個人でも事業所としても軽視できるものではありません。改めて気を引き締めてチェックと記録を行っていきましょう。
 
 
 
いかに自身の心と身体をコントロールするかが無事にこの年の瀬を乗り切るポイントになりそうですね

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